こたつのざっき【シングルマザーの生活】

高校生の息子と暮らしています。シングルマザー4年目。

うちの父

前々回の記事

 

kmamaei.hatenablog.com

 

で、少しだけ母について書きましたので、今回は父について。

 

父は一昨年の年末に亡くなりました。

67歳で亡くなったのですが、医療の進歩で長生きできる現代では、「67歳」はまだまだ若い方なんだな、と思います。

実際、私の周りの人達にも「まだ67歳だったんだね」という声が多かったです。

母の母(祖母)は大正最後の年の生まれで、現在93歳。足が悪くなってますが、元気にホームで過ごしているので、そう考えると確かに67歳は早いですね。

 

父は北関東の田舎の地主の次男坊でした。

そのせいなのか、それともただ甘やかされたのか、私の知る限りでは

 

ワガママ、自分が一番偉い、母はバカ、自分の言っていることは正しい、母は自分がいないと何もできないなどなど

 

いわゆるモラハラ親父でした。

私が車に興味を持ち、当時大好きだったF1のチケットを入手して、さてどうやって行こうかと考えていると、F1なんて行ってどうするんだ、お金の無駄だと散々言われました。

自分が知らないこと、知らない場所を言われたりすると、まず出てくる言葉が

 

「何言ってんだ、バカじゃないか」

 

とすぐに言う人でした。

 

自分が知らない=バカ(世の中に存在しない?)

という公式が頭にあったようで、F1自体は知っていても、鈴鹿サーキットに観に行くということが自分の知らないこと=体験したことがない=バカなこと、ということだったようです。

息子がサッカーを始めた頃に、母から「将来サッカー選手になって、テレビに出られるといいね」と息子が言われて「サッカー選手になる❗️」と宣言したら、父は

 

「何言ってんだ、なれるわけない。バカじゃないのか」

と、息子にまでいう始末。(この時、息子小学校一年生)

もちろん私は激怒し、父に説教です。自分の孫が将来の夢を言ってるのに、何をバカにしてるんだ、そんなこと言うお前がバカだ❗️と言うようなことを私が言い、しょんぼりしてました。

母も怒ってましたが、呆れ半分という感じでした。

今思うと、人の気持ちを汲むことができない、自分が一番先でないとガマンならない(買い物等してもレジで並ぶことができない人でした)、思ったことがそのまましゃべってしまうなどを見ていると、大人のアスペルガー症候群だったのではと思います。

父が亡くなって、母も日常を取り戻して落ち着いたころ、何気なく母にアスペルガー症候群について話してみたら、「なるほど!」と納得してました(^-^;

若い時のあの行動、言動を思うとそうかも、と笑ってました。

 

若い時はそうとう苦労していた母。

一度離婚して、それでも一緒に暮らして借金を返し、キレて泣き叫ぶ姿を見たこともありました。

年を取ってからは一緒に浅草見物に行ったり、近場へ食事に行ったりと、二人でどこかへ一緒に出掛けることが多かったように思います。

父は糖尿病から腎臓を悪くし、透析を受けるまでに病状は悪化して、最終的にはほぼ寝たきり状態でした。最期は病院で早朝に亡くなってしまったので、母も私も看取ることはできませんでした。

それでも父の人生は幸せな方だったんじゃないかな、と娘ながらに思います。

あれだけ暴言を吐かれ、やりたくない仕事を一緒にしていた母。子供の為とはいえ離婚をせず、最期の最期まで父を介護し、見送りもし、一緒のお墓に入るつもりとも今は言っています。

我が母ながら、すごい。

母の年代の人たちは【離婚】というのは、子供がかわいそうというのが、まだまだある時代でした。でも、離婚をせずに我慢する姿を子供に見られる方が、かわいそうなのではと思います。私の子供時代がそうでした。今でも思い出すのは、二人のケンカする姿です。

それに、私は元旦那と一緒のお墓に入る覚悟はありません(*´▽`*)

 

私が離婚したのは、父が亡くなって半年後だったので、父は知らないまま。

まあもし元気なうちに離婚するって言ったら、人の意見も聞かずに、元旦那か元旦那実家に電話しちゃってたでしょうね~。そして、引っ掻き回すだけ引っ掻き回して、私に

 

「離婚なんかしない方がいいんじゃないか?」

 

とか言ってたんじゃないかなと思います。