父の日
今週のお題「おとうさん」
以前にも書きましたが、うちの父は一昨年の年末に亡くなりました。
モラハラな父だったので、思春期の頃はほとんど言うことをきかない娘だった私。
働くようになってからは、母の日には必ず何かをあげていたのを父も見ていたので、拗ねて母にあたっても困るので、父の日に何回か料理を作ったり、プレゼントをあげたこともありました。
父にプレゼントしたもので覚えているのは、私がお酒を飲むようになったので、ビール用のグラスを買ったのですが、父が使いたがったので違うデザインのグラスをあげたことがありました。
ただ、父はほんとーに飲めない体質の人で、ビールをグラスに三分の一弱飲んだだけで、病院に点滴をうちに行ったことがあるくらい、アルコールがダメな人でした。
母もまったく飲めなかったのですが、私は普通に飲める程度だったので、酒飲みの祖父の血が私に引き継がれたのかもしれないです。
私があげたグラスでビールを飲んでいるのを見たことはないです。
いっつもコーラかサイダーを飲んでいた父。糖尿病だったのに、がぶがぶ飲んで、母にたしなめられても逆切れしながら飲んでいたのを覚えています。
父は人からもらったものを大事に使う性分でもなかったので、実家の食器棚の奥にしまわれたままになっているのを、しばらくしてから見つけました。その頃はもう、父は透析を受けていたので、好きなものを好きなだけ食べたり飲んだりできずにいました。
湯呑でお茶を飲むのが精いっぱい、という感じでした。
私が作った鶏肉の塩から揚げも、しょうゆをドバドバかけて食べていた父なので、糖尿病が悪化しても仕方なかったんだと思います。
父の日の思い出は、そのグラスと塩からあげにしょうゆをかけて食べていた父の姿くらいしかないのは、もしかしたら(父は)寂しいのかもしれません。
でも、私にはそんな父が、父らしい姿だなと今は思います。